2005

 

▲06
▼04


・06.18(SAT) □□のフクロウ

  「□□の雛が巣から出ている、真っ白だよ。」、とTさんから連絡をいただいたのが月曜日の夜、ちょっと用事があったが白いと聞いてつい出掛けてしまった。そ れから1週間、□□のすぐ裏が山なので心配していたが今日出掛けてみると2羽の雛がまだなんとか見つかる距離にいました。他の場所と違ってほとんど人が通らないので親は警戒心が強いですが雛はかなりリラックスしています 、1羽目は左の状態。ここの雛、1ヶ月遅れの巣立ちです、坂道を登るのは大変だけれどシテュエイションはいいし予定外の収穫で した。おっとそれから大事なことを忘れるところでした、ここのフクロウ、ケリほどはうまくないですが擬傷します、坂道を上っていく私に気がついた雌の梟は枝から地面に下りてわざと羽根を広げて落ち葉をたたきガサガサと音をたてます、また小鳥の鳴き声をまねピュルピュルというように鳴いています。


この雌、けっこうな美系です
 

まだ、真っ白な2羽目の雛
 
・05.28(SAT) 最終回


  ほんの数日前まで餌を欲しがり勢いよく鳴
いていた雛の声はもう聞こえない。昼間は濃
い葉の中に隠れていてほとんど動かない。親
は夜飛ぶときでさえ羽ばたく音を消すことがで
きる、たまに鳴く声は猫や犬のまねをする。こ
れほどまで自らの存在を隠して子育てをする
梟には何か深い理由があるに違いない。

  それまで山で生活していたこんな梟が繁殖
の時期になるとわざわざ人のいる場所に降り
てくる。今年は2ヶ所、2番の親が6羽の雛を
育てる様子を観察することができた。雛の尾
羽根が伸びて自由に空を飛ぶ力がつくまで、
まだしばらくは子育てが続くだろう。 誰も知ら
ない闇夜の中でひっそりと、けれども必死に
なって子育てを続けるている。

 
・ 05.21(SAT)巣立ちした雛たち


着くとこんな状態でじっとしていた
 


これは2番目、やっぱかわいい
 


枝にのせると不機嫌そうな表情
 


3番目の雛
 


1番目も目が細くて眠そう
 


巣立って1週間、某所は1羽だけみつかった
 


子をじっと見守る親

  目が覚めると電話が鳴っていた、□□の雛が□□に載っているというTさんからの連絡、やはり昨夜落ちてしまったらしい。急いで仕度をして現場へいってみると上の画像の状態でじっとしていた。保護して親がよく止まっていた木に移す、この木には先日から1番早く巣立った雛が止まっているので2羽が並ぶ姿が見られるかもしれない。3番目に巣立った雛はまだ樹洞のある木の葉の中に隠れていた。この□□では雛が巣立つと毎年報道関係に連絡しているので3羽の雛たち、夕方のニュ−スに登場するか明日の地方紙に載るのでは。見学に来た人たちもみなさん盛んに携帯で写していました。次に某所、巣立ちからすでに1週間が経過しているので見つけるのは難しい、やっとのことで親発見、しばらくして親の見つめている方向に雛1羽、のこりの2羽は見つけられなかった。
 
・ 05.18(WED) □□、巣立つ

  例年ここの雛の巣立ちは他の場所に比べて1週間から10日ほど遅く、夜になると姿を現し昼間は樹洞に入っていてます、こんなことを数日間繰り返していました。親は巣立ちを促すために雛が樹洞から体を出す頃は餌を与えないと思っていたけれどこんな状態でも餌を運び続けていました。観察している間、他の場所よりも雛は親に餌を要求して鳴かなかったような気もします。環境によって巣立ちのタイミングもいろいろあるようです、もう気づかれた方もいるかもしれませんがこの樹洞は昨年アオバが使った物で、しかも巣に入ったり出たりという行動はアオバの巣立ちの時とまったく同じです。現場を見ると分かると思いますが巣立ちが遅れる理由はこの樹洞のある木にあります。左の雛がくわえているのはスズメ、この後丸飲みにしてしまいました。今年は無事3羽の雛が巣立ちました。
 
・ 05.14(SAT) 巣立ち後の様子


昨晩巣立ちした雛、樹洞のある木にいた
 


最初に巣立った雛、高い枝に移動
 

  某所は3羽のうち2羽が樹洞から出ていました、昨夜顔を出しただけの雛は樹洞に戻った模様、もう一晩楽しませてもらえそうです。10日に巣立った雛は赤松の高い枝に、昨夜巣立った雛はまだ同じ木にいましたがかなり高い枝に移動していました。これからは見つけるのが大変です。親は巣立った2羽と樹洞が見える赤松の高い枝にじっと止まっていました。
  □□は昨晩、雛が顔をだしたという情報をTさんからいただきました、親はいつもの木にいました、こちらも巣立ち間近です。


2羽の雛と樹洞の見える枝に止まる親
 


□□の親はいつもの位置
 

  ところで、樹洞の真下にモグラが落ちていました、この時期は樹洞の雛には見せることはあっても餌は与えないと思います、何かの原因で親が落とした物でしょうか。また、草むらに頭のないヒヨドリも、片足だけはありました。餌渡しの時、雛はまだうまく確保できないんでしょう、こちらは雛があやまって落とした物だと思います。


樹洞の真下に落ちていたモグラ


少し離れた草むらのヒヨドリ

 
・ 05.13(FRI)  3羽いました


樹洞の上の2番目の雛

  現場に着くなりシャ−シャ−と2ヶ所から餌を欲しがる雛の鳴 き声が聞こえてきました。ひとつは高い木の葉の中から、もうひとつは樹洞のあたりからです。しばらく見ていると親が餌を持って来て木の上の雛に渡しました、すると静かになりました、木の上にいる雛は1羽です。さて樹洞、いくら見ていても樹洞の上に止まっている雛は鳴いていませんが声は聞こえてきます、どこか高い枝にでも止まってもう1羽が鳴いているのかと思い探してみても見つかりません。そうこうしているうちに樹洞の中で何か動き始めました、もう1羽が樹洞から顔をのぞかせています、2羽の距離は50cmくらい、が×30の接眼では残念なことにどうにもなりません。木の上の雛は10日に巣立った雛、樹洞の上にいるのはたぶん先ほど巣立った雛、そして顔をのぞかせたのがおそらく今夜、これから巣立つ雛です、これで計3羽。

 
・ 05.12(THU) ペリットの中身


 


 

  フクロウを探すときは上だけでなく下も見る必要があると思う。雛が巣立つ前後の時期、雌は樹洞や雛がよく見える位置にある枝に止まってほとんど動かないでいる。その真下を見るとセメント状の白い糞が落ちている、フクロウは30分に1度くらい糞をする、もっとよくその周囲を探すとペリットが見つかる。
  余り気持ちのいい物ではないけれどこれも一応フクロウがどんな鳥なのかを理解するためには必要なことなので昨年同様水で洗って調べてみた。まず、ペリットの大きさは約45mm、結構大きい。鳥の羽根が入っていると思っていたがネズミかモグラだろうか、1cmもない細い短い毛に包まれて何本かの太い骨だけが入っていた。中左の3本は同じ形の骨で片方の端が興味のある形をしている、細い骨は消化してしまったんだろうか、一本もなかった。
 

・ 05.10(TUE) 巣立ち


もう体を半分以上出していた
 


巣立ち直後の雛
 

  土曜日の状況を考えると今日あたりがもう限界、出るんではないかと思い7時現場着、すでに仕事帰りのK君の車がおいてあった。様子をうかがうとず−とこの調子だという、左の画像の状態、実にやばい。9時頃まではこんな調子でじっとしていたが近くで見守っていた親が一度様子を見に樹洞に止まってから雛の動きが活発になった、首をグリグリ回して盛んに辺りの様子をうかがうように動いている、で10時ちょっと前、羽根をパタパタさせたかと思うとついに樹洞から出てすぐ上の木の股までよじ登った。フクロウの巣立ちは樹洞から出たときで、飛び立つわけでもなく特に何があるというわけでもないけれど見ていて少しだけうれしい気分になってしまった。さて、あと何羽いるのかな。
 
・ 05.08(SUN) 昼間の様子


Z寺のフクロウ、樹洞から出て3日目くらい
 


某所、高い木の枝から樹洞を見下ろす
 

  □□のフクロウが3日ほど前から樹洞を出ているという情報をTさんからいただいたので早速行ってみるといました、巣穴から10m程離れた木の混んだ葉の中からこちらの様子をじっとうかがっています。ここのフクロウは雛が巣立つと毎年テレビで放送しているらしく有名です、私が様子を見ている間にも親子づれが見学に来たりして結構人に慣れています。次は某所、明るいうちから大きな鳥を足に持って飛び回っていました。近づいてきたカラスをクチバシをパチパチ鳴らして威嚇した後、餌の鳥を木の上に置いたまま休んでしまいました。しばらくして羽根をむしり始めましたが自分で食べたのか、雛に与えたのかは不明です。
 
・ 05.07(SAT) 巣立ち間近


画像はスライドコピアからの取り込みです。
 


撮影後すぐに樹洞に戻ってしまいました。
 

  6時半現場到着です、周囲の木を見上げながら機材を運んでいると樹洞に何か止まっているのが見えました、ちょうど雌が飛び出すところかと思いスコ−プで確認するとなんと雛が樹洞の縁に止まりリラックスしてこちらを見下ろしていました。もう少し早い時間に来ていればと後悔しながらもなんとか自然光だけで何枚かシャッタ−が切れました。前回同様7時少し前に近くの木から雌が飛び立つのを確認し、またこれから長い時間待たなければと思っていたら5分も経たないうちに雌が樹洞に飛び込みました、どうも餌は持っていなかったようです。その後、一度だけ雛が巣穴の中で羽根をパタパタしているのが見えました、雛の鳴き声はいちだんと大きくなっていますがおそらく今日の巣立ちはないだろうと思いはやめに帰ってきました、遠くでアオバも鳴いていました、タイミングを見て次回に期待です。
 
・ 05.04(WED) 赤外線の目を持つ男


雛への給餌を終え飛び出す瞬間、デジストで撮影
 


えさを待つ雌、こちらはス−パ−ライト
 

  7時前に現場到着、昨日の定位置あたりを見上げて探してもフクロウは見つかりません。機材の準備をしていると樹洞から雌が飛び出しました、今日は雛といっしょだったのかもしれません。いつもどおり一人でのんびり待っていると誰やらカメラを担いだ人が現れました、K君登場です。1回目の給餌は8時半頃でした、まず雄が遠くでホッ、ホッ‥と鳴いてカメラの前に待機です。雌がグェ−グェ−と鳴いて応えます、そしてなんと餌をくわえた雄が目の前の枝に止まりました。次に雌が雄の止まった枝に飛んで行き餌を受け取り、最後に餌を受け取った雌が雛のいる樹洞に飛び込んで行きました。これほど近くではっきりと餌渡しを見たのは初めてです。その後しばらくは何も起こりませんでしたが、K君があそこ、と真っ暗闇の中の30m先の赤松の木の枝を指差します。私には何も見えませんがK君にはフクロウがどちらを向いているのかも見えるそうです、おかげさまで撮れたのが右の画像、「餌を運ぶ雄を待つ雌」です。
 
・ 05.03(TUE) 定位置確認


ここからだけ確認できる、SS1/4
 


×30の接眼ではやっぱ厳しい
 

  まだ暗くなる前に着いたので機材を運ぶ前にあたりの様子を調べてみると昨年と同様、鳥の羽根が落ちていました、フクロウの仕業です。また、セメント状の白い糞がいくつかまとまってあったので近くの木を見上げるといました、雛のいる木から約10m、高さ20mほどある赤松のかなり高い枝に止まってこちらの様子をうかがっていました。ここから7時少し前に飛び立ち一度近くの木に止まった後、どこかに飛んでいきました。最初の給餌は8時前です、右の画像は餌を運び込んだ樹洞から出て飛び立つ寸前、デジストでなんとかフレ−ムには収めましたが色が変です、原因は分かりません。
 
・ 04.30(SAT) 某所
  着いたのは5時頃、機材を運びセットして待っていると6時頃から雛の餌を欲しがる鳴き声が聞こえた、もう声にかなり勢いがある。7時過ぎに雌が近くの木から飛びたつのが確認できた、雌はもう樹洞にははいっていなかったんだと思う。雛はずっと鳴き続けていたが餌運びは9時過ぎから始まった、雌が近くの枝に来てくもった声で鳴いてから運び込む、1時間ほどの間に4回、間隔は一定ではない、最後は続けて入ったから近くに雄が来ていたんだろう、また入ってから出るまでの時間は各約5秒、ストロボの電池をオキシライドに替えておいたけれど2回のレリ−ズはやや厳しい状況。鳴き続けていた雛がそのあとから静かになったので1回目の給餌はこれで終わったということだろうか、声からしておそらく巣立ちは1週間以内だろう。帰りにちょっとだけ□□によってみるも姿は見えなかった、まぁそう簡単に確認できるものでもないとは思っている。
  1年ぶりに再会したここのフクロウ、ファインダ−ごしにネズミをくわえて樹洞に止まり一瞬私の方を振り返ったときの目が街灯の明かりを反射して輝いているのが見えた、が写っているかどうか心配。
 
・ 04.28(THU) □□□
  □□□のフクロウが絶好調という連絡をPさんから頂いた、いよいよ血沸き肉踊る時期がやってきた。こうなるともうじっとしてはいられない。連絡のとおりアオバもすでにいたがまたも給餌の様子は確認できなかった。で、今回はアオバを追い払う雌のフクロウの鳴き声、実際に聞いてみなければこれがフクロウの声とは信じられないだろうな。
 
・ 04.06(WED)  どうなっているんだろうか
  普段からいろいろな面で何かと御厄介になっている隣家ですが流石に3000坪も敷地があると榎の大木にオオタカが来たり数千羽のムクドリが竹藪をねぐらにしたりとスケ−ルが違います、昨夜はついにフクロウです。2月のブログに2度、近所でフクロウの鳴く声が聞こえたことは報告しましたがそろそろ寝ようかと思ってベッドに入った11時過ぎ、隣家の方からフクロウの鳴き声が聞こえてきました。さっそくレコ−ダ−を持って庭に、姿は確認できませんでしたが距離はざっと20〜30mのところです。約10分ほど鳴いて静かになりました、時々前の道を通る車の音が聞こえますが前回よりも少しだけいい感じに聞こえます、デ−タは5分くらい、ココ
 
・ 04.03(SUN) 聞こえましたよ
  昨日タイマ−を午後7時20分から11時30分までにしてセット、場所を変えて3度目のチャレンジです。今日回収してきて1時間ばかり再生したあとまただめかと思いウトウトと昼寝をしながら続きを聞いていたら思わず飛び起きてしました、聞こえました。8時半頃から鳴きはじめたようです、8分弱のデ−タですから興味のない人には退屈だと思います。どうしても聞いてみたい人は目をつむってフクロウが何をしているのかを想像しながら聞くと よいのでは、では ココ をクリック してスタ−ト!
 
・ 03.21(MON) RR-US007
   新兵器です、ちょっと声がうわずってます
・ 03.11(FRI) まだ第1段階
  ここの□□にはフクロウが子育てできそうな樹洞が少なくとも3ヶ所はあるが昨年と同じ樹洞のある木の方向から9時50分から10分間ほどの間に5回鳴き声を確認できた。残念ながら餌渡しの時の鳴き声ではなかった。樹洞に入っている雌に雄が話しかけたのであればうれしいのだが、もし昨年と同じ木であれば頭ぐらいは見えるはずだから明日様子を見に行こうと思う。
 
・ 03.01(THU) さてさて今年は
  不思議なことに近所で鳴き声が2度も聞こえた。フクロウは産卵から孵化までが約1ケ月、さらに孵化から巣立ちまでが1ケ月、5月の連休前後が巣立ちとすると逆算して今が産卵の時期になる。雌は巣の近くに来ているだろうから鳴き声が聞ける可能性は高いのでは。といことでまずは昨年の神社に様子見、2月から昼間には何度か足を運んでみたがまるでいる気配はなかった、待つこと30分、ホッホ、ホホッホホッホと8時10分に鳴き声を確認できた。番で来ているかどうかはまだ確認できないけれども産卵初期は大事な時期、ここで放棄されては困るので少なくとも3月中は鳴き声だけの観察にしておくつもり。