2004

 

▲05

・ 05.29(SAT) 1枚の羽根


 
いつも雌の梟が止まっていた木の下でペリットを探していた時、梟の羽根を見つけた。拾い上げると先が折れ欠落した部分があった、一目見てこれはとっておいても仕方がないなと思い捨てた。帰りの車の中で何かは分からないが何か気に掛かることがあった。分からないまま車をUタ−ンして□□に戻り、すでに夕暮れの薄暗い中、先ほど捨てた羽根を探した。

  まだまだこの□□の梟の子育ては続くだろう、3月の終りに声を聞いてから約2ケ月間、時間にすればほんのわずかだけ梟の生活を観察することができた、がぼちぼち今年のこの章おしまいにしたいと思う、次回にご期待。



・ 05.23(SUN) DIGISCOミニギャラリ− < 昼のフクロウ >

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・ 05.22(SAT) 雛集合

  今週の始め頃から、巣立ちから数えると10日を過ぎた頃からだろうか、雛はだいぶ自由に飛べるようになった。以前は同じ木であっても別々の枝に止まっていたが、飛べるようになったからだろう、同じ枝に並んで止まっている。画像は2羽が並んでいるがスコ−プをED?に変えても近すぎて残念ながらこれだけしかはいらなかった、実はすぐ右にもう1羽いる、F5では押さえてあるので機会があれば載せられると思う。夜は変わらず別々の木で鳴いている、近くの枝で一日中見守っていた親は少しだけいなくなる時がある、それにしても大きくなった。


・ 05.15(SAT) 餌とペリット

  フクロウはネズミを食べる、私もネズミをくわえたフクロウを見たことがあるが、鳥も多く食べているように思う。□□□のペリットはほとんどが鳥の羽根だったし□□□には羽根が多く落ちていたことが原因でフクロウを見つけられた、そして□□□の雌、もう雛がシュ−シュ−と鳴いている、日暮れの約1時間前に運良く見られたこれから餌を渡そうとするシ−ン、くわえているのは頭のないスズメ、しかしどうやってこのスズメを捕まえたんだろう、フクロウには飛んでいる小鳥を捕まえるのは難しいような気がする、止まっているところを後からねらうんだろうか。

  あまり好きではないし良い趣味ではないが仕方がない、雌の止まり木の下に行って拾ってきた。予想に反して見た目にも分かるとおり黒いのはネズミの毛がたばこのフィルタ−のように堅く固まったもの、水に入れて余分なモノを取り除いて中身を見ると大からで小までいろいろな形をした骨、画像では分かりにくいが左下のいくつかの骨には小さな歯が付いていた、□□□のペリットとは違い鳥の羽はなかった。なかには特徴的な骨もあるが私にはそれがどの部分のものかは分からない。あまり気持ちのいい画像でないのはご勘弁。

・ 05.09(SUN) 巣立ち後

  今年、□□□では連休後半に3羽の雛が巣立ったことになる、フクロウの巣立ちは巣穴から出ることだが巣立ってもまだ全く飛ぶことはできない、枝づたいに移動するだけである。 やっと見つけたこの雛は巣穴のあった木から約20m、最低でも6本ほどの木を渡ってここまで来た。巣の中にいれば安全だが外の世界は何が起こるか分からない、これからが雛たちにとって危険な時期になるのだろう、 だから昼間は全く鳴かない、またほとんど動かない。いまからまだまだ生い茂る葉の中で行動範囲の広がる雛の居所を日中に見つけることは大変なことになる。

・ 05.08(SAT) □□□

  5月の初めに□□□に様子見にいったとき、鳥の羽根が異常に多く落ちていた場所があった、横の木を見上げるとちょうどいい樹洞がありフクロウの仕業だろうと思っていた、昨日確認に。□□に入るなりシャ−シャ−と雛の鳴く声が聞こえた。2方向から、1羽は私の真上、枝で見えない、もう一羽は樹洞から体を半分以上出して鳴いていた。今日、観察に行くと樹洞近くの杉の木のてっぺんに雌がいるのをなんとか見つけたが雛はいくら探しても分からない。こういうときK君がいてくれれば助かるのだが、と思っているとまた現れた、5分ほど探して簡単にあそこ。雛は15m程ある細いクヌギの木の中腹に止まりそよ風に揺られ気持ちよさそうに居眠りをしていた。


・ 05.05(WED) 昨日のこと

  雛が樹洞にまだ2羽いることを確認し観察を終え、帰り支度をしているとき分かってはいるがやってしまった、私の車はキ−をささずにドアを閉めると自動的にロックされる、助手席の上にキ−が見えるがどうにもならない、K君でも来ないかな−と思っていたら本当に 現れた、さっそく携帯を借り自宅に電話をかけスペアを持ってきてもらい一件落着。K君も昨日来ていたとのこと、夜だとお互いが分からない、しかも私があれほど探して見つけられなかった親のいる場所を知っていた、「 毎日ずぅ−とあそこにいますよ。」 、見れば20mくらい離れた横枝にじっと止まっている、 しかも1羽の雛は樹洞からもう出ているとのこと。用事があっていったん自宅に帰り風呂に入り、やっぱ3羽いたのかなんて思っているときに鈍い私も気が付いた、「 そうだ、残りが今夜巣立つ 」。
  急いで身支度。着いてすぐ近くまで来ていた雌が樹洞に入った、出てくるところをK君がパチリ。私も急いで機材を準備、1時間ほど待っていると中の雛が羽根をパタパタしながら前に出ている1m程の高さの枯れ枝を登りだした、枝先までいってどうしていいのか分からない様子、そこでずぅ−とじっとしていた。昨年のアオバ、今年はフクロウの巣立ちを見てしまった。親が近づくと2カ所から雛の声がする、下の方は先に巣立った雛、この雛が落ちた。ご近所の人も一緒に見ていたのでさかんにカワイ−ィ、カワイ−ィと いいながらも助け枝に戻す。これ以上は迷惑になると思い観察を切り上げる。

近くで止まる親 落ちた雛
  巣立った雛は見えなかった、巣に戻ったんだろうか、雨の中、親は近くの枝に止まり巣立ちした雛を見守っていた。
・ 05.02(SUN) 何羽いるのかな

  さて、この樹洞の中に何羽の雛が育っているのかが次に気になるところ、一昨年は3羽の雛が誕生したが今年はどうだろう、うまく顔を出してくれるところをねらって半日ほど粘ったが、結果はご覧のような証拠写真だけ、が何とが少なくとも2羽はいることはわかった。見たところこの2羽はあまり成長の差がないように感じる、どんなもんだろうか。相変わらず狭い樹洞の中で羽ばたきをしたり羽繕いをしている、がほとんどは眠っているようにじっとしてことが多い、それでも最初に見た頃よりもだいぶ巣穴の前に姿をみせてくれる時間が多くかわいい姿をみているだけでも実に楽しい。



・ 04.29(THU) 雛すくすく

  樹洞の中で羽繕いや羽根をばたつかせている様子は外から観察できるが、日のあたる時間帯にはなかなか正面を向いて姿を現してくれない。毎日強風は吹くし木の枝が徐々に伸びてきてよいポジションが確保できない、観察はだんだん難しくなってきた。夜はシュ−シュ−と鳴いて盛んに餌を要求している、大きな口を開けてあくびをしているがこれでネズミを丸飲みにして消化してしまうのだからたいしたもんだ。


・ 04.25(SUN) 雛確認

  先日の様子見、親の姿が巣から見えなくて一瞬ドキッ、しばらく見ていたら中で何か灰色のモノが動くのを確認できた、ホットこれで一安心、でやっと今日の撮影。滝沢信和氏の写真集を参考にするとどうも孵化後3週間くらいが経過している雛の様子、孵化は4月初旬だった可能性あり。1時間おきくらいにこんなかわいい姿を見せてくれる、はっきりとは分からないが2羽はいそう、風が吹くと巣の中で羽根をばたつかせている。親の居所は依然不明。


・ 04.24(SAT) ペリット

  □□□に落ちていたペリットを水で戻してみた、左の画像ではよく分からないがやはりほとんどは鳥の羽根だった、黒いのはカラスか、その他のおもだった固形物はいくつかの骨と右の丸い2つの粒は木の実、首は食べる前にちぎるらしく嘴はなかった。


・ 04.17(SAT) フクロウ三昧

  金曜日の夜遅く、こういうことに関しては抜群にカンのいいK君から電話があった、私は不在だったため翌朝電話をするともうこちらに向かっているとのこと、まず□□□へ、巣穴の中の雌を確認しただけで、この後すでに孵化した□□にある□□□へ移動、けっこう広い□□だが5分もかからずあそこ、と簡単に巣穴を探し出してしまうK君は流石である。□□には鳥の羽が異常に多く落ちていた、どうもここのフクロウは鳥を食べているらしい。穴の中には雌はいなくて雛だけ、2羽は確認できたがK君は3羽いるだろうと言っていた、画像のフクロウは私が確認した2羽のうちの兄の方。昼食をとった後これから戸田へイカ釣りに行くK君と別れて再び□□□へ撮影に、こちらは腹の辺りも全く動いていないのでまだ卵の状態か、先週と少し角度を変えてよく見える位置からの撮影。夜は□□□へ、あいにくキャンプをしている人達がいて宴会のまっ盛りだったが着いてすぐホッホ−、ホホッホホッホ−、シャ−シャ−という雄雌の餌渡しのなき声を確認できた、杉の木もほぼ特定。

□□□の孵化した雛

□□□はまだもう少し


・ 04.11(SUN) 抱卵中

  4月の始めにヒヨドリの食痕が少し離れたところに落ちていた、巣穴との位置関係からするとずれている、鳴き声は聞こえたがこれも予想よりもかなり離れていた、変だとは思っていたがフクロウは別の巣穴で抱卵中だった。太さ約1.5mのケヤキの高さ10m以上あるこんな所、前に出ている巣材がなければ気が付かなかっただろう。けっこう頻繁に動いていた、たまに喉のあたりをピクピクと振るわせている様子が双眼鏡で見ると手に取るようにわかる、観察には好都合な巣である、雄の居所は不明。

・ 03.27(SAT) PM9:37 鳴き声確認。

3月になってから日中に何度か足を運んでみた、気配は全くない、夜も何度か通ってみたが鳴き声は聞こえなかった、けれど昨夜ついにボロ着て奉公と3回続けて鳴くのを確認することができた。昨年のことがあるからまだ安心はできないけれどしばらくは声を聞くだけの観察を続けてみようと思う。ヒョンなことから見つけてしまった□□□のフクロウ、巣穴は多分このドングリの実のなる木だろう、太さ約80cmの木の二股に別れる高さ5mくらいの位置にこの縦穴がある、ここのフクロウにはなんとか無事に子育てまでもっていってもらいたい。この後F氏から聞いた□□□にある杉の木の観察にいく、日付が変わるまで様子を見るがこちらはまだ確認ができない、雌が抱卵に入ると巣の位置を知られたくないのか、必要以上には鳴かなくなるようだ。